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私の日本国内でのトレイルランニング普及活動は
まずアウトドアスポーツとしてのトレイルランニングを伝えています。
良いも悪いも自然環境を十分、しっかりと理解しその中で楽しむことを第一と考えてきました。
そして、日本国内にてこのトレイルランニングが健全であるスポーツとして認知され
誰もが楽しんで遊べ、素晴らしいスポーツとして確立されることを願っています。

トレイルランニングの楽しみ方はレース、競技がすべてではないと思います。
これらは楽しみの選択肢の一つだと思います。
遊びも、レースも、トレーニングもどれもトレイルランニングをするために
良い相乗効果をもたらしていると思います。

近年、レースはポピュラーになり、本当に数多くのレースが各地で開催されるようになりました。
誰もが安全にレースというものを楽しんで
そして挑戦し、戦える環境、フィールドを地元や多くの協力、理解してくださる方々の手によって
レースは開催され、私はその本当に多くの方々の御蔭で
石川スタイルのレースを表現させていただいています。
レースプロデューサー、コースプロデューサー、レースアドバイザーとして
レース運営に携わらせていただき、それぞれの地域の希望に応えられるよう
一人でも多くの参加選手の笑顔と情熱に応えられるよう
私自身も、希望と情熱を胸に挑んでいます。

私は各地でのレース運営に関わる中で
日本でのトレイルランニングのあり方、理想の運営規模、態勢、コンセプトにいたるところを
それぞれのレース運営をを通じて表現、メッセージさせていただいています。
(photo:信越五岳トレイルランニングレース)
トレイルランニングレースはこれからも増え続けることでしょう。
そんな中で参加する選手も運営者も
長い将来を見据えたレース運営規模と大会コンセプト
そして決して無理のない自然の利用を心がけてもらいたいと思います。
(photo:信越五岳トレイルランニングレース)
各地の大会に関わる中から信越五岳トレイルランニングレースにおいて
2012年の大会と大会を通じたメッセージーをお伝えできればと思います。

2013年今年もこれから各地でレースが開催されることかと思われます。
それぞれがそれぞれのレースへ、想いとポリシーのようなものを抱いて
参加し、熱い走りをしてもらいたいと思います。
(photo:信越五岳トレイルランニングレース)






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2013年 謹賀新年

今年も皆様どうぞよろしくお願いします。
笑顔で希望を胸にいつまでも夢を追い続けられる年でありますように!
私も精一杯頑張ります!

                                Trail Runner
                                  石川弘樹


※とても久しぶりに初日の出をトレイルから拝みました。
暗いうちのお月さまから期待された雲ひとつない快晴の朝陽とはなりませんでしたが、煌々とした2013年最初のおひさまの昇る姿を拝見、感謝感謝・・

元旦の日のトレイルの相方はこの方々・・

 

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

 





 


信越五岳トレイルランニングレース2012 閉幕に寄せて

2012年度信越五岳トレイルランニングレース110km 
アートスポーツ・パタゴニアカップ終了いたしました。


大会へ参加された選手の皆様、運営をお手伝いいただいたボランティアの皆様
ご参加、ご協力、誠にありがとうございました。
そして大会を運営いただいた実行委員会の皆様、大会医療・トレーナーの皆様
関係各所でご協力いただきました皆様、大変お疲れ様でした。
大会に集まられた、運営に携わられた全ての皆様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今年の大会は、大会事務局の移行と一部運営体制の変更により
開催告知、エントリーの開始が遅れ、多くの皆様にご心配、ご迷惑をおかけしました。
それでも参加選手は例年通り、エントリーいただき、選手のペーサーやアシスタントは昨年以上にお集まりいただきました。
この大会のひとつの魅力であるシステムが目指してきたところへ
普及してきたことを実感することができました。

今年の大会を振り返ると
例年にない「暑さ」が今年の大会の大きな特徴となりました。
これまでの大会はどこか日中は涼しく、夜は寒いというのがこのレースの雰囲気でありましたが今回の日中はとても暑く、夜になっても例年ほど冷えることがありませんでした。
これは選手の走り方にも当然影響を与え、暑さが走るペース配分を狂わせ、レース終盤トップ選手も幾度と先頭を入れ替え、抜きつ抜かれつの首位争いを繰り返し、見てる側、運営側は興奮をするものでありました。レース全体を通して、暑さを警戒、暑さにコンディションを崩された選手が多く、日中はスローペースで進み、暑さにダウンし、棄権、関門につかまる選手も例年以上に多くいました。昼間の暑さを耐え忍んだ選手は涼しくなった夕方、夜間に動くペースが回復、疲れていても例年の寒さからダメージを受けることもそれ程なく後半進む勢いを盛り返してくる選手が多く見られたように感じられました。

完走率は、昨年を少し下回りましたが、あの暑さの中で戦い、ゴールに駆け込んでくる選手の様子は、これまで以上に元気な様子で、もちろん辛さも極限に達していた選手も数多くいたと思いますが、フィニッシュする際の走り方、表情は軽快でさわやかだったと思います。多くの選手の皆様、本当にお疲れ様でした。走りきった選手、そうでなかった選手もこの大会の暑さとその際の走り方に今後の課題ができた今年のレースとなったのではないでしょうか。これに懲りずにまた、このレースへ、このトレイルへ足をお運びください。

今回も命に関わる大きな事故トラブルは起きなかったと、現在のところ認識しております。あのコンディションのなかでも多くの選手が先へと進み、ゴールにたどり着くことができたのは、大会での選手への医療、トレーナースタッフの熱心な献身的サポートがあったことも多くの方々にお伝えしたいと思います。今回、大会医療・トレーナーチームは、各エイドステーションに医師1名以上(多いところ3名)、看護師2名以上、トレーナー3名以上に配置についていただき、走る選手以上に長いサポート時間で活動していただきました。
医療・トレーナーの皆様、ありがとうございました。
大会事務局ならびに妙高市役所の方々の事務的作業はまだまだ終わることがありませんが、地元枠からの出場選手の皆さまにもお手伝いいただき、大会で使用したコースのあらゆる回収、清掃作業は終了いたしました。
大会事務局は今年から、パタゴニア日本支社と(株)アートスポーツの2社が運営の中心となり、妙高市の熱心な協力のもと、各地域関係各所、そして協賛メーカーの皆様によって大会は開催、運営することができました。皆様大変お疲れ様でした、大会運営本当にありがとうございました。大会の準備・運営・撤収にまでこれまで協賛メーカーでありました方々に動き、働いていただき、よりこの業界らしい、大会・雰囲気となったと思いました。また来年もより熱く、よりアットホームな大会運営を目指していきたいと思います。


長々となってしまいましたが
信越五岳のレースは一人で走る、ペーサーと走る、アシスタントと共に戦う、あらゆるそれぞれのレースをすることができる大会となりました。多くの人々が交わり、トレイルランニングとういう大会、アウトドアスポーツを通じて日常生活では味わうことのない、人々の心の触れ合い、葛藤、喜びを感じることができるイベントになったのではないでしょうか。選手が楽しめた背景には、この北信五岳のフィールドの美しさ、素晴らしさは欠かすことができません。幸い、暑さはあったものの、レース前も好天が続き、レース当日のトレイルのコンディションは非常に良く、快適な走りを選手達は多くのトレイルでできたのではないでしょうか。参加された多くの皆様には毎年大会を楽しみにしていただきたいのはもちろんですが、是非このレースに限らず、このフィールドの熱烈なファンになっていただくことを心から望みます。
これからも信越五岳トレイルランニングレースを毎年楽しみに、そして参加される選手あっての大会というものですが、今後も多くの皆様に応援もしていただける大会となれましたら幸いです。                  
 トレイルランナー石川弘樹


週末は信越五岳トレイルランニングレース110km 

今年も多くの参加選手にお集まりいただき開催いたします。
選手をサポートできるペーサー(伴走者)やアシスタントも年々増え
多くの選手と選手に関わる仲間、家族、みんなで楽しめ、熱くなれる大会となりました。

現在のところレースコースのコンディションは良好。
準備も多くのスタッフが朝から深夜まで頑張ってあらゆる作業行い
この信越五岳エリアにお越しいただくのを楽しみにしております。

大会・STRATまで残りわずか、参加される皆さん
最後の調整を慎重に、そして興奮、期待を胸に会場へお越しください。

今日(9月14日)のところ、レース期間は天気良好
気温なども含めてチェックしておいてください。
レース後半、戸隠、飯縄エリアの夜間はかなり寒くもありますので
選手、ペーサー、アシスタントも防寒対策をしておいてください。


<ここ数日の斑尾高原の朝です>

では明日(9月15日)、会場までお気をつけて
まずは斑尾高原にてお待ちしております。




Trail Runnningは
以前に比べると本当に多くのメディア・媒体に
露出するようになりました。

border="0" alt="" />Photo:TRM・Koji Miyata

私も幸いにもそれぞれへ
登場させていただくことによって
私の想いであります
トレイルランニングの
「魅力」「石川流楽しみ方の世界・スタイル」
そして私のLife workである
より多くの人々にこのアウトドアアクティビティが
伝わる、行われるなかで大切にしなければならない
このスポーツの「健全」
自然と人々との「共生」
そしてこのアクティビティの社会・自然界における「効果」

といった私からのメッセージを広く伝えられる機会が増えることは
とてもありがたいと思います。

お時間のございます方、是非ご覧下さい。
TOKYO MX PM12:30~13:00 9月2日 9月9日
西川綾子のRun & Dream ゲスト出演 
BS フジ PM11:00~11:55 9月4日(11日再放送)
「アトリエ de 加山」 番組内の一部にて登場 
 

伊勢の森トレイルランニングレース2012 20km
12月16日日曜日 AM8:30 strat

本日9月1日12時(正午)より大会Entry開始いたします。

自然豊かな伊勢志摩国立公園内をフィールドとし
伊勢神宮(内宮)に連なる山々を走り
その美しい自然の中で山と道と人々の歴史を感じてください。



今回はコースプロデューサーとして大会運営に携わります。
トレイルはとても走りやすいコース及びレイアウトとなりました。
あらゆる変化に富んだロケーションをお楽しみください。




トレイルランナーが
遊歩道、林道などのtrailを思い切り自由に優先で走れるとしたら
トレイルランナーの皆さん、とても嬉しくありませんか?

長野県須坂市にあります「峰の原高原」。
標高1500mに位置し、根子岳の麓
私には縁のある北信五岳を眺めることもできて
陸上競技の高地トレーニングとしても環境の整っているエリア。

実はここの山々、自然の中にあるいくつかのトレイルが存在するのですが
それらの多くが私有地となっていています。
その所有されるところから、
トレイルランナーの為にトレイルが開放されようとしています。
日本ではとても珍しい考え方、環境です。
こんなフィールドをトレイルランナーにとっても高地トレーニングとして
ファンランとしても走れるはとても素晴らしいと私は思います。


<整備のされたシングルトラック>

そこで、このフィールド、トレイルを多くの皆さんに
一度ご紹介したいと思います。

トレイルランナー(レース、トレーニング思考の強いランナーにとっても)
優先という魅力的なフィールドへご興味のある方
トレイルへの道案内を私がいたします。
そして集まられたトレイルランナーの皆さんから
このようなフィールドへのご意見をお伺いしたいと思います。


<超長距離ではありませんが走りやすいコースにて周回を重ね
標高1500~1600mでの高地トレーニングには最適>

8月4,5日(土、日)
定員20名(宿泊できる方優先)
参加費無料
4日上田駅(送迎有ります)または現地・峰の原高原集合。
・コース・トレイル案内、各自トレーニング、ファンラン
・夜・懇親会
※宿泊
(1泊2食付7500円。宿はコチラでご用意しています。
10名以下のグループ参加も可能です。)

5日
・コース・トレイル案内、各自トレーニング、ファンラン。
・各自トレーニング後解散 16時頃を目安に。
・各宿泊施設にて入浴可。
・上田駅送迎有り

この日は上田の花火大会も開催されます。
コチラを見てから帰るのもいいのでしょう。

こちら参加ご希望の方
コチラ
contact@hirokiishikawa.com
へ一度ご連絡ください。
定員になり次第、締め切りさせていただきます。

皆さんの参加お待ちしております。











信越五岳トレイルランニングレースのファンの皆様多くのトレイルランナーの皆様大変お待たせいたしました。2012年度信越五岳トレイルランニングレースの開催が決定いたしました。9月15、16、17日(土、日、月)での日程で110kmの距離にて行います。エントリーは7月17日を予定しています。本年度の開催内容の詳細は近日中に大会ホームページにてお知らせいたします。詳細へのお問い合わせは今しばらくお待ちください。本大会開催へのご心配多くの皆様におかけしましたこと深くお詫び申し上げます。今年も熱い、熱いトレイルランナーのご参加を熱くお待ちしております。Trail Runner 石川弘樹
国内移動中、ANA飛行機の機内誌にて・・

patagoniaアンバサダーの先輩でもあり
私が心の迷いや活動の岐路に立った時
この方の言葉やスタイルが自分の背中を後押ししてくれる存在でもある
スノーサーファーの玉井太朗さんの登場する特集を拝見しました。



インタビュー記事の中に

「いい雪のあるところになら世界中どこへでも行ける気持ちでいる。
いい雪はいつどこで降るかわからないですからね。滑りも板づくりも挑戦です」

※この記事の主たる部分ではないのですが・・

この言葉に自分自身もいつも心がけている信念と重なり
熱い気持ちになった。
(勝手に重ねさせていただいたのだが・・)

これまでいいトレイルとあらばどこにでも行ってきた
まだまだこれからも行きたいトレイルは沢山ある。

太朗さんはいい雪を気持ちよく滑るための準備の一つがいい板づくりとなるのでしょう。
もちろん多くの人々の為にもその準備をされている。

私の場合は、どこのどんなトレイルでも走れるため、カラダをいつでもセットアップし
快適に走るためのアイテムの製造準備を各メーカーとする。
それは私にとっていいトレイルを楽しく走るために。



早朝のフライト、寝不足でぼんやりしていたタイミングであったが
太朗さんの記事でどこか熱くなり、朝から元気をいただいた・・








多くのトレイルランナーの皆さま
信越五岳のトレイルのファンの皆さま

信越五岳トレイルランニングレース2012につきまして

2012年9月15,16,17日開催を目指し
運営の最終調整に動いている状態にございます。

開催詳細の告知につきまして
あと今しばらくお待ちいただけますよう
お願いいたします。

皆さまのご期待にこたえられますよう
関係者一同頑張っており
また今年もランナーの皆さまの笑顔と感動をと心から願っております。

ご心配おかけしておりますが
どうぞよろしくお願いいたします。

石川弘樹








石川弘樹よりお知らせです。

明日6月12日PM9:00 BS11「本格報道INsideOUT」に生放送にて出演させていただきます。
数ヶ月間、番組報道記者の方が私を追いかけてくださり
私の想いや葛藤、様々なトレイルランニング生活を番組にて表現していただけることになりました。
当日は生放送ですのでリアルな近況内容にて
私の想い、考えお伝えさせていただきたいと思います。

多くの皆さまにメッセージお伝えしたいと思います
お仲間、お知り合い、ランニング仲間、皆さまにお知らせいただけましたら幸いです。

Trail Runner 石川弘樹

http://www.bs11.jp/news/59/
【6月12日(火)】
山本 浩資(BS11報道局記者)
児玉 平生(毎日新聞紙面審査委員兼論説室)
「ひとものがたり⑯トレイルランナー」
ゲスト:石川 弘樹(トレイルランナー)
山の中にある自然道を走る「トレイルランニング」。マラソンブームの中、最近注目を集めている。
そのトレイルランニングの日本の第一人者、石川弘樹さんは昨年、体調を壊し、
5カ月間走ることができなくなった。再び走り始めたときは、1時間で5キロ進むのがやっとの状態。
それでも富士山の麓1周156キロを走る「ウルトラトレイル・マウントフジ」を目指しトレーニングを重ねた。復活を期すアスリートの日々を追った

越五岳トレイルランニングレース110kmについて
本来であれば既にエントリーが始まっております季節ではありますが
誠に申し訳ありません、詳細のお知らせにつきまして、今しばらくお待ちください。
本大会へご期待される多くの皆さまに大変ご迷惑をおかけしております。
                          トレイルランナー石川弘樹


伊勢の森 トレイルランニングレース2012 20㎞
ISE WOODS TRAIL RACE
~Way to Mt Asama~

・・古の言い伝え・・
~伊勢を参らば朝熊を駆けよ! 朝熊を駆けねば片詣り~

2012/12/16 (SUN) AM8:30 start

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伊勢の森とは・・
伊勢神宮の裏手には、美しい自然が広がり、朝熊山を中心に多くのトレイルが通っています。
この伊勢のフィールドを知っている人はどれくらいいるのでしょうか?
山の頂きからは伊勢湾を見下ろし、山並みを向けば人工物が一切見えない見事な自然の景色が広がっています。
この自然豊か、景色絶品、変化に富んだトレイルが広がるフィールドが伊勢の森です。

伊勢と言えば伊勢神宮が鎮座。
お伊勢参り・・こちらの代表される外宮、内宮の神社を参拝される方々は非常に多いことでしょう。
伊勢音頭のなかに「伊勢を参らば朝熊を駆けよ! 朝熊を駆けねば片詣り」という一節があります。
ここで出てくる朝熊とはこの伊勢神宮の背後にあります朝熊山こと朝熊ヶ岳のことを言いい
朝熊山へも足を運ぶことでどこか本来のお伊勢参りが成り立つと古の言葉にはあります。

自然を楽しみ朝熊山を目指し、熱いトレイルランニングにて
思う存分伊勢の森を駆け抜けてみませんか。



まずは開催決定を告知させていただきます。
エントリー及び細かな大会の詳細は後ほどお知らせいたします。

多くの皆さまのご参加をお待ちしております。


Trail Runner 石川弘樹









愛犬の2頭と田畑エリアに散歩RUNに出かけました。
冬の時期、キロ6~7分ぐらいなら1時間ほど一緒に走ってくれるので
自分のトレーニング前のウォーミングアップにはちょうどいい。

その際、今日はとある用水路脇を走っていると自分たちより低くなった水面をなにやら
並走するように動くものが・・・

そこにはターコイズブルー!?の羽を広げた「カワセミ」が飛んでいました。
Lucky!と朝から気持ちがhappyに!
しばらく自分らの横を飛んでは壁に止まりを繰り返していたので
タイツの尻ポケットに忍ばせていた携帯のカメラで写真をパチリ・・
このカワセミ君、犬もいる僕らに警戒心が無いのか、
私に人間のオーラを感じなかったのか(恥)、寄って行っても逃げない。
しっかりと何枚にも撮れました。


よく自然公園や河川敷などでバズ―カ―砲のようなレンズのカメラをのぞきこみ
一生懸命、根気よくこの鳥たちを追い求めている方たちがいるなかで
こんなにも簡単に携帯なんぞでおさめてしまっては大変申し訳ない。
もちろん写真の質やアングル等は比べ物にならないとは思うが・・

しかし、この鳥は巣を作って縄張りを強く意識する生活をするので
今日出会ったこの場所にはいつも居るのであろう。
ウォッチャーの方々には申し訳ないが自分だけの内緒としておこう・・
自分の「足」で見つけた宝物のようなものだ。
今日は帰りにもまた同じ場所でこの鳥に出会った。

(だいぶ近づけたのに走っていたポケットの熱気で携帯カメラのレンズが曇っていて残念・・)

それもこれも先日Blogでもお伝えさせていただいたことの内容が全てで
日々の変化や走りの楽しみ方が偏らなければ
いろんな発見や魅力的な出会いはいくらでも生まれたりするのではないでしょうか・・・

たかが鳥1羽とお思いの方もおられるかもしれませんが
いろんなものに興味をもって、刺激があったり、変化が毎日どこか、少しでもあって
それが楽しかったり、嬉しかったりするそれぞれのMy Life、魅力的ではないでしょうか。

僕の今の生活環境は、1200mほどの山の麓に住み、海までは車で20分。
山の反対側には大きな国道が通り、高速も走っていて。
その通りを少し離れれば、のどかな開けたフラットな田園風景が広がっています。

日々の日課のエクササイズ・トレーニングは朝起きてすぐに始まります。
ランやバイクでのこれは決してやらされているのではなくやりたいから、RUNにRIDEするのです。
もちろんプロとしてパフォーマンスを維持し、いつまでも向上を目指していることも当然ありますが
そこへも自分自身が心から求めているから行っています。

この日課でのエクササイズの為に家を出るのが楽しみな自分がいます。
その理由の一つに、毎回変化と発見、当たり前のことが魅力的に感じられるからです。

僕はトレイルランナーで山の道を走るのが好きで、山を走ることそれが本業です。
今の生活環境では家から2分も走ればtrailに入れます。
そこからトレイルをつなげれば100%オフロードでいくらでも走りまわれます。
これはどこか贅沢な環境ですが、これを求めてこの地に生活しています・・が。

その山からはなれた日常での生活圏にてあらゆる喜びを見出しています。
ランニングには距離と時間はつきもので、時に速さと起伏なども考慮していることでしょう。
僕はトレイルレース、イベントをプロデュースするなかで
走るコースレイアウトを考えたりしています。
しかしそれは自分のお気に入りだったり、紹介したいコースを公に表現してそれぞれを運営・開催していますが
日々の生活において日課のRUNでは自分の為に日々コースをレイアウトし
自分がそこを楽しんで走っています。
そこは山ではなく、人々の生活圏。

何本もの河川、用水路の流れる広々とした田園風景
そのところどころには、土手が続き、牛舎や養鶏所、ビニールハウス農家
四季によってあらゆる作物が栽培される畑が広がり、少しでも住宅地に近付けば
小さな公園が数多く点在している。そこらには無数に小道、あぜ道、農道、河川敷には道が通っている。これらをつなげると無数に走り回れるコースができあがります。
回り方、通り方を少しづつ変化させるだけでいくらでもコースのレイアウトは出来上がり
距離や強度の選択もいかようにできてしまうのです。

~の信号横の農道から入り、~川の脇を抜け、土手にあがり、~川とぶつかったところから田んぼのあぜ道へ入り、苺のビニールハウスの角を曲がり、毎朝詩吟を唄う御爺さんがいるベンチ脇を抜け、用水路の橋を渡り、南下すると~川へぶつかる、これをさらに南下すれば海だがそこへは行かずに、また違う用水路横を通り、日々~な猫のいる土手をあがると農道へこれを北上すると・・・延々と。

※夏は青々、秋には稲穂が垂れる


用水路の小橋、一日誰も通らないこともあるでしょう。これがあるだけで僕にとってはLucky。


※雲の量、時間、季節・・・で見える山の雰囲気は日々違います。


※時にベンチに足を引っ掛けて腹筋。



※季節・時間によって路面も変化する。trailではないけれどフカフカ・・。


※朝陽に照らされる工場のシルエットは幻想的・・。



※こんなところにも足をかけて腹筋。


※陽の光は大きく気持ちを変化させる。


※草刈りをしてくれているところも多く、いつもありがたいと思う。


※川の鯉やシロサギを眺め、時に驚かせないように走る。


公園の遊具はエクササイズし放題、しかし公園の利用状況や遊具の強度などには十分注意して。


※キンキンに冷えた朝もその雰囲気が動くモチベーションを上げる。



レイアウト一例の話ですが、いかようにも走りまわれ、これらの変化は、日々違ってとても楽しい。
SUUNTOの時計で距離をはかっているので、何処をどう通ると何キロ
どことどこをつなげると何キロ、心拍計にてどう回ると運動強度はどれくらいかと
時にラップを計り周回をすることも、それはそれで刺激が入って楽しい。

これだけの変化があれば、走る時間や気温、季節によってもまたあらゆる変化をもたらしてくれる。
ではそれは自分が走るのが退屈で飽きやすいいから、そうさせるのかというと決してそういう訳ではない。それをすることが楽しいのです。コースの変化は、当然体にも刺激を与え、走り終えた後の疲労度にもつながってくる。ただ走るばかりでもなく、小さな公園では遊具を拝借して、チン二ングやシットアップ、ひと気のない農道や小道ではウォーキング・ランジを入れたりして体に負荷を与え、これもまた刺激となる。どうでしょう、変化・刺激は沢山あります。
こんな田園風景が無くても、街には道や公園、小路地や坂、歩道橋や境内の階段等などつなげるポイントは無数にあるはずです。

ここでは、なんとかして無理にエクササイズをしましょうと話をしているのではありません。
こんな楽しみ方、体の鍛え方、継続の仕方、その先には、いつまでも健康でいましょうと行ったところに
自然に辿りついてもらえればいいな・・と思う次第でございます。
石川流、誰にでもどこででもできる楽しみ方ではないでしょうか。







2012年明けまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

自然が沢山ある限り、未知のトレイルがある限り、見たい・感じたいものがある限り
私はそれを実際の目で見て、手で肌で触れて感じ、時に走り、鍛えて、闘い、熱くなることに
今年も挑戦していきたいと思います。

走るフィールドは、無限にあります。
どこに絞るのかが毎年難しいところですがそれは幸せな難しさ。

国内での活動の一つに
日本でのトレイルランニングの普及というところに大きく役立たせるため
地域の活性化に少しでもお力になりたい
という思いから働きかけておりますレースプロデュース。

そして、エントリートレイルランナーとこの上なきFanなトレイルランナーに
トレイルを走る喜びと楽しみ、大切なことの意を伝えるイベント。

これらの活動を行いつつ、アスリートとしての闘い、挑戦し続けること。
国内外での経験・体験した
トレイルランニングに関わる、時に自然に関わる情報を持ち帰り、シェアする。

トレイルランナーとしてなんと贅沢な自分の生き方なのかと
今のこの環境、この立場にいることのありがたさを感じています。
このような環境を私に与えてくださっている多くの皆様に感謝いたしております。


今年はいろんな意味で忍耐と継続、スピードを重視されていくように感じます。
そんな中でも自分を見失わず、先を見つめて、人と自然とを大切にしながら
楽しみと喜び、感動を目指していきたいと思います。

3月に起きた震災が人々と地域にもたらした影響は、当然ながら癒えることはことはありません。
よく目にする「絆」という大切な言葉。
これはどんなところ、どんな意味、どんな人々にも伝わり、
考慮していかなければならない意味の言葉ですね。
あらゆる本当の、すべての人々の復興に向けて、
私も自分のできる範囲、自分だからできることを行ってまいりたいと思います。

2012年多くの皆様に笑顔と喜びがあふれるような年となり
そのために私の活動が有意義であるように頑張っていきたいと思います。

そのためにも私自身が心から「楽しんで」活動することが大きな大切なことでもありますね。




大変ご無沙汰しておりますトレイルランナー石川弘樹です。
半年ぶりのBlog更新となりまして
これまでも閲覧していただいておりました皆さまに深くお詫び申し上げます。

2011年が終わろうとしております。。

今年は、3月に東北地方を中心に大きな震災が襲い、本当に多くの尊い命が奪われました。亡くなられた方々とご遺族の皆様に謹んで御冥福をお祈りいたします。震災後9ヶ月経った今もなお大き過ぎた震災の影響で不憫な生活を余儀なくされている方々にお見舞い申し上げます。

私のこの一年振り返りまして
これまでにない山あり谷ありの一年間でありました。

春先より夏過ぎまで体調を崩してしまいました際には
多くの皆さまへご心配と大変なご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

体調が回復し、動き始めた時の体の状態は
ランニング人生のなかでも、これまでの人生のなかでも
これほどまでに自分の体が、本当に自分の体なのかと疑うほどの状態でした。
5kmを走るのに1時間がかかり、最後は歩いていました。
その1時間の後半はすでに筋肉痛が出てきていました。酷いものです。
これが100マイルを走り続けたランナーの体なのかとすべてを疑うものでした。
しかし、こうなってしまったのはすべて自分の責任で自分に起きている事実なんだと
自分に言い聞かせ、翌日から他人とも思える体とのリハビリ・トレーニングを開始しました。
まずは1カ月とにかく歩いてるか走ってるのかわからないJogのJOgというような速度でも
ゆっくり長く走ることを心がけ、筋力トレーニングも並行して行いました。
パフォーマンスのマイナスとなった状況をしっかりと受け止め、昨日より今日が少しでも長く、極わずかでも速く走れることが、この上なく嬉しいものでした。
ある時は、母親の実家のある山形県酒田にしばらく療養していたこともございました。
毎日庄内平野の田んぼの中を延々と歩き、山並みを遠目に眺め、
回復したらあの山に行こうと誓い、願う日々を過ごしました。
そしてそこから帰るというまでの数日間、その山々に向かいました、
トレイルに入るのは数カ月ぶりのことでした。
向かったのはまずは鳥海山、そして出羽三山と言われる、月山、羽黒山、湯殿山。このすべてを歩き、時に走りました。この時は、当然ながら誰とも、何とも競い合うこと、追われること、義務的なものもなく、ただひたすら、心が気持ちが求めるままに足を進め、自然の美しさ、気持ち良さ、ありがたさ、自然が与えてくれる力のようなものを感じ、自分が今そこにいられることの多くのことへの感謝の気持ちでいっぱいでした。やはり自分はどんなことがあっても山が好き、自然に魅かれる、トレイルランニングに魅せられていると心から感じるものでした。再起へ向け多くのことを充電できる日々でした。
約2カ月、スローなラン、軽負荷なウェイトトレーニングでしたが、休むことなく続け、心身ともに動ける体となってまた自分のフィールドへと戻りました。
9月中旬、そこから信越五岳、仙台泉が岳、斑尾高原と3週連続でレースプロデュースをさせていただき、多くの皆様とも再会することができました。
その際、皆様からかけられる言葉の一つ一つが身にしみて自分のフィールド、置かれている自分の環境にありがたさを感じ、戻らせていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。
皆様に御礼を申し上げます。

そしてトレーニングは怒涛のレース運営の合間にも当然ながら続け、強度も上げつつ、様子をうかがい、
自分を確認するべく、10月の下旬にはスペインでのレースに参加していました。その後は通常のイベント等も行うことができました。
現在は、トレーニング、レース中の怪我により、少々レベルを下げたトレーニングにて回復を図っておりますが、いたって順調、次へ向けて只今準備中であります。

このようなご報告は回復後すぐにお伝えるべき内容でしたがこんな時期となってしまったこと
お詫び申し上げます。。

多くの皆様には大変ご迷惑をおかけしたうえでも
多くの笑顔、励ましのメッセージをいただき、私を応援をしていただいていること、大変感謝いたします。


2011年も本当にありがとうございました。


                                 Trail Runner
                                   石川弘樹












 



 ここ数年での日本でのトレイルランニングは、新しいスポーツとして様々なメディアでも取り上げられ、ランニングブームや自然志向といった世の中の流行りが相乗効果となっているのか、目覚ましい普及、発展があるように思います。
最近では私の身近なところで、ランニングやアウトドアスポーツとは無縁のようにも感じていた信州のとある町の観光課にいる親戚の伯父が、僕とは全く繋がりのないところでトレイルランニングに関わる行事に取り組むこととなっていました。とても久しぶりに訪ねた先で、この話で会話が始まったのにはとても驚きでした。
そんな例もひとつとして、トレイルランニングは今日、老若男女、人々のレジャーとして、参加する競技スポーツとしてまだまだ小さいながらも市民権を少しずつ得てきているように思います。そして沢山の人々が集まる競技としての大会は、あらゆるところで、地域活性や観光誘致の一環としても一躍かっているのも現状としてあります。10年ほど前に日本でトレイルランニングを普及させるあらゆる活動を始め、このスポーツの魅力が日本に伝わる可能性は確信していましたが、山岳国ではありますがまだまだ狭い日本の中でこれほどまでにレースの数や参加者数、そして距離までが急速に増え続けているのにはとても驚いています。そしてレースの増加と距離などの話題性が多方面へ広がり、結果的にこのスポーツの普及につながってゆくことは喜ばしいことだと思います。しかし、私は日本のフィールドとトレイルランニング事情を見ながら、これまで様々な国のトレイルランニングとそれを取り巻く環境をみてきた背景から、この「急速に」というところと年々増え続けるレースの一部に疑問を感じているところがあり、今回は私が想う理想の発展の仕方と日本のトレイルレースの将来にこうあって欲しいという内容をお伝えしたいと思います。

まずは、このトレイルランニングが自然のフィールドに受け入れられ、ハイキングや登山などと同様にトレイルで安心して共存できるアウトドアスポーツとして認知されなければならないと思います。その為にはトレイルランナー全てが、徹底しなければならないことがあります。
ひとつ、トレイルを走る目的は人それぞれであると思いますが、のんびりとハイキングの延長で自然のいろんなものを楽しみ、感じながら決して速く走ることが最大の目的ではなくトレイルを走るひと、またレースに出ることが一番の目的というひとも数多くいることでしょう。レースを目的とし、速く走り、強くなりたいと思うランナーにとってトレイルは、進む速度の速い人が優先のトレーニングコースではないということを徹底しなければなりません。トレイルは陸上のトラックなどの走る専用の場所ではないのです。どんな時も、トレイルランナーはトレイルを利用してきた歴史の中では新参者ということを心がけ、トレイルを走らせてもらっているという気持ちで人やトレイルと接せられるランナーであってもらいたいと願います。
山に入ればランナーも山のルールを徹底する。山でのリスクは自己責任です。あいさつは当然のこと、登りが優先やすれ違いは歩いて行うなどレースであっても心がけたいものです。軽装備で山に入り、軽率な考え・知識不足で救助を受けたりもしないようにしたい。自然界における天候の悪化やクマなどの人間よりも時に強い動物などから受ける脅威は、的確な予知、十分な準備があったとしても実際に最悪な状況で直面すれば人間にはとうてい太刀打できず、被害を被ることもあります。環境、条件によっては自然は恐ろしくもあるのだという認識が楽しむことと同様に認識をすべきだと思います。
また速度も落とさず、登山者とすれ違えば当然、ランナーを登山者は脅威に感じることでしょう、場合によっては接触して滑落させてしまうなんてこともあるでしょう。ですから登山者が多いトレイルというのは、トレイルランニングをするコースとしては不向きではないでしょうか。
当然レースなどは開催するべきではないと私は思います。大会の主催者によってはそのフィールドの美しい景色をレースコースにして多くのランナーに見て、感じてもらいたいということもあるでしょう。しかし場所によっては良いと思えるフィールドは、ハイカーや登山者にとっても人気となり、多くの利用者があるはずです、使用の許可がおりたとしても通行量の多いトレイルは避けるべきだと思います。どうしてもというならば、利用量の多い時間を避けるべきでしょう。
どうですか、人の少ない静かなトレイルを自分の、自分達の好きなペースで走りまわることがひとつトレイルランニングの大きな魅力ではないでしょうか。
しかしトレーニングとなればどうしてもペースを下げたり、止まったりすることは最小限にしたいところですが、自分達が登りを進んでいたとしても下りの登山者へ道を譲るくらいの気持ちの余裕をもって、トレイルを進みたいものです。トレイルと接するというのは、優しく走るということにあると思います。以前霞が関の環境省を訪れ、トレイルランニングを理解してもらう話をさせていただいた際、担当の方が何度も口にしていたのが「トレイルは走る為に作られていない」。まさしくその通りだと思います。走る際の着地はその人の体重の何倍もの重さがかかってきます。男性が歩いても壊れない木道やガレ場は、場所によっては女性が思い切り走って着地したら折れてしまう、崩れてしまうこともあると思います。トレイルの状況を考慮して、木道は歩く、ガレ場でも歩いたり、丁寧に走ったり、斜面であれば下に岩などを落とさないように心がけ、トレイル上の植物などへも意識して視野を広げ、極力踏みつけずに避けて走りましょう。時々みられる路面の木の根に生えた藻などはそこに生えるまでに何十年という歳月をかけて成長をしていて、四季折々の草花同様、そんなトレイルの雰囲気が好きで歩きにくる登山者も沢山いると思います。避けて走るというのは決して難しいことではないように思います。
私達ランナーも自然に沢山興味を持って、自然が美しい、気持ちが良いと感じられるのはなぜなのかということを想うことができれば、優しい走りは誰もができるのではないでしょうか。ランナーが走った後、トレイルレースが終わった後は、トレイルが痛む、壊れるなどという印象を与えないよう心がけなければなりません。速度が増すレースにおいて、主催者側はなるべく他のトレイル利用者の少ない場所、時間帯を考慮し、木道やひ弱な路面が少ないトレイルを選んでコース設定をすることを徹底しなければならないと思います。大勢のランナーが集まり、速さを競い合うレースは、現在いたるところで問題視されているのも現状です。個人ベースで走る際に、多くのランナーがルールやマナーを守って他のトレイル利用者と上手に付き合いながら走っていたとしても、どこかひとつのレースがトラブルを起こせば、競い合いの無い個人の遊びでのトレイルランニングにおいても否定の目は避けられないと思います。人の集まるレースは冒頭でも述べたように今日、様々なところでフィールドの活用や地域活性といったところでは、レースの開催が非常に効果的となっていている場所があるのも現状です。ここ最近、増えているレースはこのケースが多いように思います。
このような背景がある中で、私は、日本各地でのレースプロデュースを手掛けながら、運営に携わるなかで、大勢の人が集まり、ランナーに楽しんでもらえるイベントとして、まずは地域住民にトレイルランニングというスポーツを理解してもらい、自然環境を十分に考慮して、他のトレイルの利用者や地域住民から快く受け入れられ、親しまれるレース開催を目指してきました。
それらの各レースで主催者と共に試みる活動は、地域の特性はもちろんあるものの日本全国の多くのトレイルランニングに関わるレース・イベント等に生かされることと信じています。
まず豊かな自然、時に人々、地域住民に守られてきた自然があってこそレースができるのです。自然環境を十分に把握し、フィールドに根付いた人々と共にレース・コースレイアウトを考え、フィールドに合った規模を決めていきます。
私が最初に関わった斑尾高原でのレースは地元観光協会が古くから森に歩きやすい道をつくってきました。「歩きやすい道=走りやすいトレイル」となりそこを利用するコースにすることによってそれまで行われていた国内トレイルレースは、どこも厳しいコースという印象もどこかありましたが斑尾高原でのレースは「走りやすい=楽しく走れるレース」として出来上がったのだと思います。大会規模は多くがシングルトラックを利用し、あらゆるトレイルへのインパクトをおさえ、参加者が渋滞などでストレスを感じないよう、他大会に無いような少ない定員を設定し、地元住民の協力を得て開催が実現しました。
定員を絞る(数千人規模の大会があるなかで500人も満たない規模、ひとつのカテゴリーであれば300名程度の規模)という内容は、そのレースの評価や認知にもつながり、レース運営費にも関わってきますから、非常に難しいことではあります。しかし、多くの方々の自然とレースコンセプトに対する情熱と深い理解によって実現したものだと思います。このレース運営のコンセプトは、私が関わるレース全てにご理解いただき、実現させていただいています。
現在はすでに大規模なレースが開催されていますが、日本の自然環境やトレイルのコンディションを考慮したなかで、私は数千人規模のレースは今後増やすべきではない、開催するべきでないと考えています。木曾福島にある王滝村での車も通れるような林道を使用したレースコースは別としてハイカーや登山者がいる登山道を利用したコースではランナー以外の利用者やトレイルへのインパクトのことを考えると現在行われている古くからどこかトレイルレースのお祭のようにもなっている国内最大規模のレースを除いては、開催すべきでないと、あらゆる非難の引き金をひく要因をつくってしまうことにつながると危惧しています。
定員の多さは1年のうちのたった1日だけなのだからいいじゃないかという人もいますが、登山者、他の利用者に関しては逆のことが言えると思います。静かな山歩きの一日をとても楽しみにしていたのにレースと重なってしまったばかりにその日は緑の中の人々のスクランブル交差点に置かれているような騒がしい混雑した状況に置かれてしまったとしたらとても残念に思います。少ない人数であれば、ハイカーを通り抜ける時間や規模が小さかったとすればまた印象は違うのではないでしょうか。またトレイルのへのインパクトも300名と2000名では明らかに違うと思います。これもあまり大きく違わないという声も聞きますが、雨天時などの路面のコンディションが悪いときにこれは如実に出ると思います。また他の利用者が感じる不快感は時に参加者の量だけではないときもあります。定員が少なくても、登山者の利用者が多いところを数名が走り抜けるだけでも不快感が現れるはずです。走る場所にも同様のことが言えます。レースの現状では、皆、下りを強烈に飛ばします(私もその一人ですが)、登山者がそれなりに通るところを下りのコースにしてしまうと、とても脅威に感じ、時に登っている登山者が待たされ憤慨するのは当然のことにもなります。その為にもコースの設定というのは慎重にあらゆる方面から考慮して、無理に作りあげないようにしていかなければならないと思います。
人に自然に優しく、ランナー誰もが平等にストレスなく走れる環境を作りあげたいものです。
走れるレースを開催するにあたり、コースの使用許可をしっかりととることは当然のことですが、序列、形式、書面だけで済ましてはいけないものと考えています。私がまず、確認と理解を求めるのが、トレイルに根付く人々であり草の根的活動をする団体とそこに暮らす住民です。彼らは場所によっては古くからトレイルやその環境を整備し、守ってきたはずです。そこへのトレイルランニングの理解や協力なくしては、良いレースはできないと思っています。昨年から始まった北九州・平尾台でのレースは、私の想いを理解して下さった事務局の方々が地元住民にまずはトレイルランニングというスポーツの理解を求めるとともに、平尾台の自然の地質、歴史を研究されている先生へ協力を求め、コース設定に至るまでの準備段階から、地元のランナーと全てのコースを回り、注意点やアドバイスをいただきました。レース当日とその前後で、いたるところのトレイルでレースがどのような影響を与えるのかを土壌や植生などの面からあらゆる環境調査がされ、レースの閉会式には、その報告も頂き、その後、報告書も提出していただきました。また信越五岳レースでは、主催者側に、コースフィールドと密接している地元森林管理署、環境省の方々がオブザーバーとして協力していただいています。レースの前と後、110kmもあるトレイルの多くを実際の足で歩いて視察され、私達と一緒にメンテナンス作業などにも同行してもらいました。もちろんレースもみていただいて、トレイルランニングの実態とレースの環境を理解していただけたかと思っています。ここでは環境省という方々に関わっていただくことで、そこから日本での大きなトレイルランニングへの理解へも繋がることと信じています。

このように広く、多くの方々の理解と協力がトレイルランニングとレースの理解にもつながり、国定公園というどこかレース開催が難しいとも思われる場所での許可がされ、参加されるランナーへ気持ちよく、楽しく美しいフィールドを走ってもらえることができるのだと思います。まだまだ認知度が低いトレイルランニングです、「レースをしますので・・」というアプローチではなく、ますは、トレイルランニングを知ってもらうところからスタートして欲しいと思います。
レースが人を集め、参加されたランナーに楽しい時間を過ごしてもらうのは、大きな目的でもありその為にどんなことができるのかを主催者は考えるのですが、私はレースの参加者だから出来ること、レースだから他にやらなければならないことがあるとも考えています。それは走らせて、遊ばせてもらっているトレイルの環境整備がそのひとつです。レースは整備されたトレイルを使用して開催がされています。場所によって様々なトレイルでは壊れていたり、劣化で痛んだ場所や地質の問題で登山者が歩くのも不便な場所が点在しています。
レースによってはそのまま、開催がされていたりもしていますが、それは危険も伴います。当然、治すに治せない環境や条件もあると思いますが、出来る限りそういった場所にレースの主催者、参加者によってメンテナンスをしてトレイルのコンディションを整えていくことが、レース開催をする際の地域に対する、他の利用者に対する当然のこと、メリットにもつながることと信じています。
信越五岳レースや武田の杜レースでは正式な許可をとり、専門家のアドバイスのもと作業は時に選手、主催者が行っています。レースが開催されることで、危険個所が無くなる、綺麗になる、歩きやすくなるというのはトレイルレースがフィールドにおける有効活用にもつながるのではないでしょうか。そしてこれらの環境整備と共に多くの人が集まるからこそできる環境活動も自然が好きなランナーだからこそできる活動だと思います。斑尾高原や平尾台ではレースの前日にレース参加者やボランティアが集まり、ブナ、ミズナラ、オオヤマザクラなどの植樹を行い将来の森づくり、そしてその先に見えてくるものの為に、毎年本当に多くの方々に携わってもらっています。翌日レースにも関わらず、汗だくになって作業をして下さる姿にトレイルランナーだからこその優しさを感じています。自分達で長い目で見た森づくりをすることで自然の大切さや命の大切さを実感していただけるのではないでしょうか。
レースが行われれば、毎年ひとつひとつ小さな将来の森ができていくのです。美しいトレイルになるのです。また大会運営費は私が関わるレースのほとんどの大会では大会側が収益を求めるものではなく、地域活性と共に参加者にまずフィールドを知ってもらって、快く足を運んで走って喜んでもらうことを目的としています。信越五岳レースでの余剰金は、地域の環境団体、自然保護団体への寄付となっていたりもします。何もなかったところに、トレイルレースが開催されることでフィールドと地域に還元できることが少しでも増えていくとすれば、レースの存在価値やトレイルランニングの理解も高まるのではないでしょうか。決して無理にではなく、やれることを少しずつレースがして行けばいいのだと思います。
どこかが、誰かが強い勢力で大会開催をすることは避けたいものです。レース発起人、団体の熱い理想もあることかと思います。しかし、良く思われていない環境があるなかで、それを押さえつけてまでレースを実行するべきではなく、押さえつけるのではなく、まずは「トレイルランニング」がどんなものなのかの理解を求め、レースというイベントが行われる環境に本当に適しているのかを十分に、あらゆる方面から吟味して行うべきでしょう。時に、やってみないとわからない、始まらない、やってみて理解されるという考えもあるかもしれませんが、段階をふみつつ、細部まで慎重に行っていくべきだと思います。

今日、トレイルランナーの人口が増え、レースも増え続けている中で問題も出てきているように思います。問題視されるようなレースが実際あるのは事実です。そんなレースでも多くの人々の想いがあり、そのレースを走りたいというランナーも沢山います。時に私が疑問を感じるのであれば、直接指摘しなければならないのかもしれませんが、そのような背景がある中では、こうした場でメッセージさせていただく中でどこか大会主催者や関係者に影響を与え、多くの選手には様々な内容に心から気が付いてもらえればと考えています。トレイルランニングがこれからの将来、自然の中での共存を健全と認められ、今まで以上に誰もが楽しめて、遊べるアウトドアスポーツとしての文化として認知されることを願います。そして皆が楽しみにしているレースも場所や規模を十分に考慮しフィールドの受け入れ側が快く向かえているような関係を築いたうえで開催し、各所でトレイルランニングのレースが有意義とされる環境ができあがることを目指していきたいものです。目先のことではなく、長い目で見たレース開催、運営方法を多くの大会におこなってもらえるような風潮となっていってもらえたら幸いです。これまで多くの自然とトレイルランニングと付き合ってきた、視てきたなかで伝えたい私の願いです。


Have fun.

いつまでも自然と人々と共に...



JT.NP/CA.USA/2006

Madarao.Nagano/Niigata.Japan

Vervier.Swiss/2010

Vervier.Swiss/2010


Aso.Kumamoto.JP

Ado NP.South Africa/2009

Zion NP.USA/2008

Cupper C.Mexco/2009

with Taraumara.Mexco/2009


Cupper C.Mexco/2009


Montana SP.CA.USA/2010

Forest of Takeda.Yamanashi.JP/2010


G.O.W AUS/2010

Nepal/2008



Nepal/2008


AZ.USA/2004


Hawaii/2007


Bishop.CA.USA/2005 (Photo:Dan P)



Run smart on dirt.

Trail Runner
Hiroki Ishikawa

被災地へのあらゆる復興支援が続く中
多くの皆さまのGWの過ごされ方は如何でしょうか?

まだ強く予定がお決まりでない方
チャリティーイベントに関心のございます方、ランナーの皆さま

ご意向とご予定がお会いするイベントとなりましたら
ご参加いただき、是非一緒に走りませんか!!

時にトレーニングとして
多くの人々、ランナーやアスリートとの交流の場だと感じていただき
皆さんの元気とパワー、そして想いをイベントにお持ちください。


4月30日 田麦山春の自然塾

田麦山自然塾・・・
中越地震で新潟県長岡市川口田麦山にあるこちらの自然塾で開催されていた
クロスカントリーレースがダメージを受け、以前イベントでのチャリティを
こちらにさせていただいたことから交流が生まれ
今回はゲストで参加させていただきます。

5月5日 チャリティーパワー駅伝
皇居でのチャリティー駅伝。ロードランニングになりますが
私もチームアートスポーツで走らせていただきます。
走るエネルギーと時間、熱くなる気持ちをチャリティーに生かしませんか。

5月7日武田の杜RUN&WALK
12月に開催している武田の杜トレイルランニングレースの
フィールドとなっている甲府絶品のトレイルの一部である
健康の森で開催いたしますラン&ウォークイベント。
トレイルレースで上位を独占するランナー達も数多く参加します。
決められたコースをガンガン走ってもらって
時にトレーニングの気持ちで、時にファンランで楽しく走って
マイペースでのんびり歩いてもらって
皆さんが周回した、頑張った、楽しんだ、部分をを被災地へ届けます!
レースとは違った武田の杜の雰囲気を楽しみましょう。


日程が近いイベントですが
どちらも多くの皆さんをお待ちしております。
ポジティブに皆さんの強いエネルギーと熱いハートを
それぞれのイベントに託してください!






ご報告が遅くなりました。

東北地方で初めてレースプロデュースを行っていました
仙台・泉ケ岳アウトドアスポーツ2011は震災の影響により
協議の結果、今年は中止となってしまいました。




私がトレイルランニングレースの担当で3年目を迎え

年々コースを少しずつ変え、参加者の様子も伺いながら開催しておりましたが
2011のイベントは、40kmという、どこかコース、距離共に
このフィールドでの最終コースレイアウトとしていて

<開けた稜線をコースとしていた核心部>

<秋にはこんな景色を見せる新コース>
より魅力ある内容としていただけにこの震災が起きてしまったことに
とても悔しさを感じています。

楽しみにされていた多くの皆さん、今年は、開催できませんが
フィールドは無くなりません。
美しい山々は元気です。
トレイルもあり続けます。
運営に携わる仙台スポーツ振興事業団はじめ多くの方々の
情熱も次回の開催にあたりより高く、強くなっています。

このイベントは


トレイルランニングの他にも


MTBエンデューロ、キッズMTB、



トレイルリレー、トレッキングがございます。

次回のここ泉ケ岳でのアウトドアスポーツを
おもう存分楽しめる週末に期待していてください。
多くの皆さんの笑顔、喜びとまた出会える日を楽しみにしています。








110kmという長い道のりを走りぬくのにどれだけの体力と精神力が必要なのだろうか・・・

そしてどのようなトレーニングをしてどれだけのトレーニングをすればいいのか・・・

110kmのレースに初めて挑むランナー達が
9月に行われる信越五岳トレイルランニングレースへ向けて
チームとして月一のトレーニングや合宿、トレーニングレースをこなしながら本番へ挑みます。

一回目のトレーニングは体力測定!

そして月間300kmの走行距離と個々の長い時間、長い距離を走る感覚を変えていく目標を立てるアドバイス。


メンバー全員の完走、目標達成を目指します。
<午前の部のメンバー>


<午後の部のメンバー>

最後まで諦めず、頑張りぬきましょう。
本番まで怪我だけは絶対にしないように・・・



しかし目標達成まで石川弘樹は時に鬼になります・・
次回は総員で※0km走りぬきます!





日本は元気にならなければなりません。
ひとりひとりがこれからは、より活発に、活動的にならないといけないことでしょう。

それは無理に明るくなろうと、元気にふるまおうというのではなく。
被災地、被災者への想いは胸に、私たちは、通常の人それぞれが持つ欲求を満たして行くべきだと思います。

旅に出る、遊びに行く、食べに行く、観に行く・・
感じる、魅せる、感動する、癒す、癒される・・・

そしてランナーは「走る、走れ・・」

3、4月は多くのイベントや行事が中止、キャンセル、延期となってしまいました。このような事態となれば時期によっては、場所によっては、仕方のないこととも思われます。しかし、これからは、あらゆる現状、状況を理解、把握したうえであらゆる行事を沢山、開催してゆくべきだと思います。

もちろん、電力や被災地に必要とされている人と物資を十分に考慮して行わなければなりませんが、それでもできること、やれることは沢山あるはずです。

被災地を想い、日本の為に!



石川弘樹はTrailの人です。

これまで自粛した部分もありましたが・・
皆さんをもっともっと元気にさせなければ・・

これからはTrailに関わるレース、イベント開催していきます。
残念ながら、被災地となってしまった宮城県仙台市で行われる
泉が岳アウトドアスポーツ5月は只今開催を協議中としておりますが
その他の大会等
4月平尾台トレイルランニングレース40km/17km福岡・北九州
9月信越五岳トレイルランニングレース110km 新潟・長野
10月斑尾高原トレイルランニングレース50km/15km長野・新潟
11月New上越国際トレイルフェスティバル 新潟 
12月武田の杜トレイルランニングレース30km 山梨・甲府 開催していきます。

その他、ツーリング・クリニックイベントも開催しますよ。

patagonia Happy Trailをはじめ
BEACH Hiroki`s trail running
Team Road to Shinestu Gogaku4,6,7,8,9月
Shinestu Gogaku Trail Camp8,10月
ART SPORTS Trail Event&Camp6,7月
Montrail Run like a girl7月
未発表の詳細・内容は、後ほど・・

5月は震災チャリティーイベントの開催を予定しています。
近日中にお知らせします。

Don`t stop.
Keep running.
Keep moving.
























今週は月・火と被災地への支援物資を運ぶサポートとして福島へ行っていました。
福島・郡山を中心に10箇所ほどの避難所へ物資を運びました。

この表示は、こまめに更新されているようです。



場所によって

日によって変わる、必要とされる物資。

避難されている方々からかけられる多くの声に
「野菜が食べたい、お風呂にゆっくり浸かりたい」
ということが非常に多かったです。場所によっては、物資も届き始めていますが、まだ空腹を満たすという為の食の物資が多く、健康を保つといったところでの食糧は届いておりません。数日前に農家から届いたキュウリに皆さん非常に喜んだそうです。食とこの大きなあらゆるストレスにより、便秘の方も多くなんとかしてこの事態を早く改善して行かなければならないと強く感じました・・。


こんな状況においても、避難所ではこうしてしっかりとゴミは分別されています。


廊下の壁にはぎっしりと貼りつめられたメッセージ。

こんな小さな子たちも心配して
<
一生懸命、応援しています。


今日は・・新潟へ

上越国際へ打合せに。

トレイルランナーの皆さん、今秋11月5・6日の週末はスケジュール空けておいてください。新たなレースが誕生しますので・・。









僕はトレイルランナーとして、アスリートとして世界中のレースを走り
トレイルランニングを日本に広め
多くの人々にこのスポーツを楽しんでもうらう為の活動をしています。

この東日本大震災が起きてしまった日本で
スポーツ選手としての立場から自分にできることは
少しでも被災地を、日本を元気にさせるために
トレイルランニングに関わるアクションを起こすのが自分の役目だと思っています。

しかし、震災直後の今、僕のできることは
「動ける」という環境、立場から被災地でこの今、急を要されていることに対し
自分ができることをしなければならないと考え、行動に至りました。

先週の金曜日18日から、Challenge to Change Japanの活動にて支援物資を被災地へ運んでいました。

日本財団PEACEBOATに集められた支援物資を
4トントラック1台とキャラバン1台で被災地へ向かいました。

当初、宮城県名取市へと向かう予定でしたが
同県石巻市の方からSOSが出ているという受け入れ先から
情報が入り石巻市へと車を走らせました。



<日本財団に集められた支援物資>


<沢山の支援先から集まったもの>



<手分けして4tトラックに積み込み>


<すぐに隙間もなく満載に>

日本財団に集めらた支援物資の1回目の運搬となり
水、食糧、常備薬、マスク、生理用品、トイレットペーパーなどか中心に
多くの日本財団の方々が運び込み、4トントラックがすぐに満載となりました。


<トラックばかりがひた進む東北道>


現在、緊急車両の通行のみとなっている東北道をひた走り、9時に虎ノ門を出て休憩なしで朝の3時に石巻市に到着しました。

震災の跡は、高速道路にも影響を与えていて、道路は至る所ぼこぼこでした。それでも電車、飛行機が動けない状況であった中、この道がなければという状況にあったと思い、すぐに応急の整備をしたという様子でした。ところどころ停電もあり、街灯も全くない部分も通過し、道路は物資を運ぶ大型トラックが被災地へと本当に多く走っていました。そのトラックの達の後ろ姿は、どこか被災地へ向けて、「待ってろよ、今運んでいるからな!」とでもいうような、もちろんまだ余震もおさまらず、原発問題もあり、このドライバーの多くが命がけであったと思います。そんな雰囲気漂う深夜の高速道路でした。


<ここでおろした大量の水やトイレットペーパーなどは昼には残っていませんでした>
石巻市総合運動公園が現地の災害本部となっていて
朝、2日前から現地入りして活動をされているPEACEBOATの方々と合流し、荷物の受け渡しと4トントラックの支援物資を災害本部へおろしました。そして、再度、物資をそれぞれ積み込んで、本部より先の避難所等々へ運ぶ準備をしました。


<運転してきたキャラバンと>


<PEACEBOATのトラックに>


<石巻ボランティアセンター、外の受け付けは、この時まだ準備中>

石巻市ボランティアセンターへと向かい、情報収集、現状把握を行い、
二手に分かれて動き出しました。


<被災地の情報収集・・まだここでも体制が整っていない状況でPEACEBOATの方々は迅速かつ的確に動きます>


<避難所の位置確認>

<石巻地区の公の避難所だけでもこれだけの数があります>

僕らは、被害が大きく、当時まだ情報があまりこちらに届いていなかった女川町へと向かいました。

向かう途中で、被災地の現状が目に飛び込んできました。


<海からはまだ離れている街の中>
僕は、これまで、トレイルランナーとして
自然やスポーツ、人々に関わる、楽しみや魅力を伝えてまいりました。
今回起きてしまったような災害の事実を言葉で伝えたことがありません。

見たもの、感じたことをこの先、言葉にしてお伝えしますが
不適切な内容、人によっては失礼であり、無神経であると感じられることがありましたら
大変申し訳ございません。僕は18日から被災地で見たことの事実を伝え、これを読んでいただいた皆様に被災者ではない人間が感じたこと、現場の事実と私たちが考えなければならない多くのことを伝えたいと思い、記させていただきます。


昨晩は、電気もなく真っ暗闇の中、到着したので周囲がどのような状況だったのか道路わきに見える景色でしか確認できていませんでした。
ニュースやネットで流れる状況は把握していたつもりでしたが
これほどまでに、これほどまでに災害が
大きく、広く、深く、残酷に起きていることを目のあたりにし、言葉を失いました。
これが地球で起きたことなのか、これまで自分と同じ日本人が生活していた日本なのかと目を疑いたくなる光景を目にすることとなりました。


<まだ海は見えていな場所なのに>


石巻からの道路は、多くの自衛隊、消防などの救援隊のおかげで主要な道路を車が通れるようになっていますが(必要最低限に)、その沿道は以前、人々が生活をしていた場所ではなくなってしまっていました。
海から、運河から流れた大量のヘドロが道を覆い、異臭を漂わせていました。


かろうじて流されずに残った家では、多くの方々が様々な作業をされていました。生き残られた方々は、被災直後にも関わらず、本当に頑張っています。ライフラインが閉ざされてる中でも。スーパーや服の量販店、工場などの比較的大きな建物でかろうじて立っていられるのはそれが何の建物だったのか分からないほど破壊され、車やあらゆるものが流し込まれ、、天井はいつ落ちてもおかしくない状態でした。立っているのが奇跡的な状態の建物も多く、高い建物は場所によって3階以上までの窓がぶち破られ、波が押し寄せ、すべてを飲み込み、中のものを消し去ってしまっていました。車は、何の手によってあらゆるところに運ばれ、積み重なり、これほどまでに破壊されてしまったのか、これらすべてが昭和後期に生まれ、大きな震災というも体験していない自分にはすべてが全く理解できない状況でした。ただただ、地震がもたらした津波の大きさは計り知れないものだったのだ、恐ろしいものだったのだと目で見たものを受け入れることしかできませんでした。被災地にいなかった僕らには、想像も理解もできるはずがありませんでした。

しかしこの時目にしたものは、この震災の大きさ、恐ろしさのごく一部にしか過ぎませんでした。
さらに石巻中心部から南東の女川町へと進みました。道路は小さな丘を越え、緩やかなカーブをいくつも曲がり下り、そして視界の先に見えてきたものに車に乗った私たちは、目を疑い、これまで以上に言葉を失いました。



町が街が無いのです、道の先に広がる広い景色には何もないのです。遠い道の先に海が見えますがそこまでの間に、建物すべてが跡形もなくなって無いのです。僕らはまだ坂道を下りてきた途中で、坂道はまだその先につづいています、海から見ればまだ高台です。そこからもう建物が何も無いのです。本当に理解ができませんでした。そして僕ら誰も言葉を発することはできず、涙が止まりませんでした。
道を歩く人々はこの土地の方々かもしれませんが、その方たちにこの涙を見せまいと必死でした。


<原形をとどめないまでに破壊し続けた津波>

車を降り、その谷へと向かいました。もう何もありません。家の立っていた跡形もありません。遠くの港にある建物が、かろうじて横たわっている数件が見えるだけです。地面には建物、家財、車あらゆるものをなぎ倒し、破壊し、粉々にしたその一部がひろがっているという状態でした。そのほかにあったものはすべて、退いた波が海に持ち去ったのでしょうか。この押し寄せた巨大な波は、破壊しただけでなく、すべてを持ち去ってしまいました。僕らが降りたところはまだ谷の中腹でしたが、この被害はまださらに上へとつづいています。1キロ以上離れた場所のにかろうじて立つ建物の3階部分もすべて破壊されています。その建物の下に自分が立てばその高さは高く見上げる高さです。横に見える山肌はえぐられ、高さのあるコンクリートの壁には、破壊を起こした際の傷跡がなまなましく残っていました。
いくつもの2,3階建てのコンクリートの大きな建物が、基礎ごとなぎ倒され、横たわり、列車はクの字に曲がり、一輌は丘の上に打ち上げられていました。地震が起こした波、ここへ押し寄せた波の規模がどれほどのものだったのか、その場にいても
想像ができませんでした。ただ残されたものを見てこの破壊力がどれだけのものだったのかを現実として受け入れるのがやっとでした。


<こんなことが起こるものなのでしょうか・・>

<これほどまでの波の力とは、恐ろしさとは・・>

<大切な自然かもしれませんが、この時は自然の力が憎いとしか考えられませんでした>

<これほどの波を誰が予想できたでしょうか・・>


<これほどまでに被害をもたらした恐ろしい大津波は・・・>

<この穏やかな、湾の外から高い
壁となって、猛威となって襲ってきたのです>



この町にいらした方々の恐怖、苦しさ、悔しさ、もっともっとたくさんのことを考えることはできませんでした。この被害をもたらした津波は想像がつきませんから。ただだたひとりでも多くの方々に助かっていてもらいたい、生きていてもらいたい、この場に居なかったことと、願うばかりでした。


<海から数キロ離れているここでさえ・・波は正面の谷間の下からやってきました>


この現状を見て、あらゆることを考えしばらくその場を動けずにいたのですがやらなければならないことが私たちにはあると女川町の災害本部へ車を走らせました。この日は天気も良く避難所の外では多くの避難されている方々がおられ、救援駆けつけた方々からの炊き出しが行われておりました。


<女川町>



<災害本部横の避難所では温かい食べ物の炊き出しが行われていました。
しかし、こういった大きな避難所だから見られる光景だと思います>


<この日あたりから大きなトラックが入り、届き始めた支援物資。自衛隊の方々が次々と運び出していました>

持参した物資を本部におろし、こちらでの状況を災害本部の方にお聞きしました。被災から1週間経ちましたが、当然ながら、あらゆるライフラインは復旧しておらず(19日現在)、自衛隊などが入り、テレビが見れて、この状況を広く画像として確認できたと話しておりました。
物資は、ここ数日から入り始めている状況にあるようでしたが、あくまでも本部であって、避難されている末端までは運んでいる途中であって、無数に散らばる避難所もすべて把握できていないのが現状とのことでした。

この日、もうひとつPEACEBOATの班が辿りついた病院では400名の人々が避難しているのにも関わらず、食事はもう一食分しかないという状況でした。連絡手段が無い、避難所末端の人々が動けないという状況ですからこういった現状は、氷山の一角にしか過ぎないのだと思いました。避難所は公に作られていますが、そこまで来れない人々も多く、そういったところまでは本部は知ることができません。この経路をつなぐことが急を要する部分だと思いました。

女川町でも私たちが持ち込んだ物資がすぐに、そこから持ち出されていました。必要されていたものを迅速に届けることができて良かったと思うう半面、この量しか持ってこれなかったことに申し訳ない思いで一杯でした。被災者の規模を考えると、私たちがこの日に持ち込んだものはごくごくわずかなものでしかありませんが、それが被災地にとって一瞬ではありますが一つの灯りとなっていただけたらとこの時は思いました。


<離乳食は狭い一角にこれしかありませんでした>

この時点ではどんなものもすべて少ないのですが、やはり消耗の早い、おむつや生理用品、お尻拭き、離乳食、下着、などはかなり足りない状況のようでした。


<室内には入れず、廊下にいる方々もいます、寒く、プライバシーもありません>
避難者にとって必要なものは、一度にはあげられません。
とにかく、この現状を見る限り、自分の身、家族の身、生き残った方々は
命以外のものすべてを失ったという方々が多いのです。
失ったとは、当然誤りがあります。生きる希望は失っていません。避難所では時に笑いもあります。時に子供たちが走り回っていたりもします。
しかしこの被害、そして現実に抱えるストレスは計り知れないものです。
私たちには分かるはずがありません。しかしそれを理解しようとして
応援、支援しているのだと思います。


<次に襲う被害・・・街中に溜まったヘドロが乾いて粉ぼこりとして舞いだします、町全体が真っ白に>

これほどまでに被害を受けた被災地ではあらゆる支援が必要です。
東北沿岸部の津波の被害を受けた地域では、街が消失してしまっています。何も買うことも、動くこともできない人々が多いのです。
原発で避難させられた方々も含め
着の身着のままで避難所に来られた方々は、生活する、生きるすべてのものが必要です。この支援は長期を要します。行動と気持ちの支援を多くの人々にし続けていただきたいと思います。


<送る側も当然真剣です、健康管理や燃料の問題・・>

被災を受けなかった僕らは、停電が部分的に起こり、今までの暮らしに比べたら不便な思いをしているのは事実です。モノの流通もこれまでとは少し違い、不安に感じているかたも多いと思います。そんな中だからこそ、日本に住む多くの人々が心を一つに、力をあわせて、早い被災地の復興を、みんなが元気な日本を目指して頑張ろうではありませんか。
 今何ができるのか、何をしなければならないのか、真剣に冷静に考えていきましょう。




































日本の世の中がどうであれ
陽は昇り、今日もこの時期に沈むべき場所へと陽は傾きました・・

                    <夕方・自宅の窓より>

この地震が残した爪後は、未だ全貌を見せていません。
多くの死者行方不明者を出し続け、命ある方々を苦しめ続けています。
人間の言うことを聞かなくなった原発は、その強さゆえに
私たちに猛威を奮っているように思います。

日々、被災した現地で救援に関わる本当に多くの方々はじめ
私たちを守るべく原発に命をかけて空から、陸からと沈静に挑まれている方々がいることを大事にしなければなりません。

明日で、この災害をもたらした地震から1週間が経とうとしています。

幸いにも、被害の少なかった私たちには何ができるのでしょうか。
被災地にできることを、みんなで自分にできることを実践していきませんか。

震災からもう1週間ですが、しかしまだ1週間経っただけでもあります。
当然ながら、被災地ではあらゆるものを必要とされています。
迅速に現地へ届けなければならないものが沢山あります。
そして、行わなければならないことが山ほどあります。

そんな現状が続く中で一刻でも早く被災者の為にと
震災復興支援プロジェクトCHALLENGE TO CHANGE JAPAN が起ちあがりました。

是非多くの皆さんの想いとご協力をいただき
必要とされる物資を被災地に届け、必要とされている救援活動を
私たちの想いとともに行っていただきたいと思います。



そして・・・

今やれることは、やらないこと、しないことでもでもあると思います。

これまでにない混乱が起きた、起きているのは事実です。
停電が起こり、あらゆる電気がもたらしていた生活が普通ではなくなっているのですから・・・
被災地の様子を目にすれば、私たちもそうなるかもしれないと
当然のように感じられることでしょう・・誰も予想ができない自然の脅威ですから。

人には家族があり
愛する人の為に蓄えを十分に安心した生活と環境をつくろうとするのは当たり前です。
またそれぞれの家、家庭でも様々な事情があるかとも思われます。

しかし、今一番大変なのは被災地であり、被災者とその家族です。
そして被災者を助ける為に向かった多くの救助・救援にあたる人々と
その家族ではないでしょうか。

もう少し、ほんの少しだけ、冷静に
街で起きていることをせずに様子をみませんか・・・


必ず日本は元気になります、ならなければなりません。
みんなで気持ちと力を合わせて、頑張りましょう!












石川弘樹 Hiroki ISHIKAWA

幼少よりサッカーを始め、高校ではインターハイを経験する。大学在学中に世界最高峰アドベンチャーレース “Raid Gauloises”(レイドゴロワーズ)を知り、自分に何か奮い立たせるものを感じ、挑戦を決意する。
1999年からアスリートとしての道を選び、世界中の難関レースに挑戦。2001年よりトレイルランナーとして北米を中心に活動し国内をはじめ、海外へのレース、遠征を続けている。アメリカにてThe Rocky Mountain Slam及びGland Slam of Ultra Runningを日本人初獲得。シリーズ戦なども初。02,03年日本山岳耐久レース2連覇。2010年は主にスイスをメインとしたヨーロッパでのレースを中心に活動。日本国内でのトレイルランニング普及活動の一環としてのレースプロデュースは北は仙台、南は北九州まで5大会に及ぶ。今年の国内普及イベント、セミナー等はよりコアにローカルなトレイルにて全国をまわる。趣味は波乗り、レースの合間、冬場を中心に鎌倉の海に入水。そして音楽鑑賞、大学時代にはまったレゲエのレコード収集は今も健在。鎌倉に住み、自宅付近はトレイルのジャンクションになっていてあらゆる方向に走りだせる環境でトレーニング及び様々な活動、生活を行っている。
(株)TRAIL WORKS 代表

2008年11月までのブログはこちら
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